「傾国の美少年」って言葉すごいエッチじゃない?

 

中学生男子だから四六時中エッチなことを考えてるんですけど、

あの、「傾国の美少年」って言葉サイコーにエッチじゃないですか?

サイコーなので傾国の美少年について考えました

 

 

 

 

 

興奮による満面の笑みで黄ばんだ歯を露出させ豚のように鼻息の荒い私「ところで最近思うんだけどさあ、

 


"とんでもなく美しい子供がいるらしい、とにかく踊りが上手くて、
訪れた国がひとつひとつ傾国していくらしいぜ、そんなに綺麗なら一度抱いてみたいもんだ"

 


なんて色めきだった噂が民の間でまことしやかに囁かれているのを聞きつけた
どんな手を使っても王に気に入られて出世して側近になって王の寝首をかこうとしてる若い大臣の男が
その噂の元凶であるしがない流浪の旅芸人と名乗る絶世の美少年の踊り子を見つけるじゃん?
そんで善人ぶりながらも隠しきれないギラギラした目で

 


「報酬はお前の好きなだけやる、王の部屋で舞踏を披露してほしい。
 あのお方は美しいものが好きなんだ、どうか二人きりで…」

 


と遠まわしに夜伽をしてやれと交渉を持ちかけるわけなんだけど、

 


「報酬はいりませんよ、一銭も。
 この国の王はたいそう気難しい方だと聞いておりますゆえ、
 私にはそれが楽しみでなりませんのです」

 


って返すから男は怪訝そうな顔をするのよ、で、すぐに

 


「お気になさらぬよう、わたくしめは変人奇人の魂を喰らって踊る獣なのです」

 


って威圧さえ感じられるほどの柔和で言い伏せられて
微笑みの裏にある底知れぬ超然に一瞬たじろぐんだけど、
すぐに(まあいい、金をかけずに王殺しの日に近づけるのならそれほど良いことはない…)
って思い直して交渉成立して、それで美少年は城に招かれて、
したたりそうなほど黄金の満月の夜にたった一人香を焚き染めた王の部屋に足を踏み入れるじゃん?こっからよこっから!

 


そこには悪趣味なほどおびただしく宝石をはめこんだ
豪奢なベッドの上につまらなそうに心底気がない様子で横たわってる王がいんの、
いかにも退屈そうな声で「踊れ」の一言を投げかけてくるんだけど、
美少年が自分の顔を隠していたベールを静かに払うと王は釘付けになって、
思わず言葉を失ってるうちに美少年は濃紺の丑三つ時の静寂を
優美に切り裂くような所作で舞踏を始めて、
それはこの国の誰もが見たことのない不思議で魅惑的な踊りで、
実体のない蜃気楼が燃えて少年を形作るような、
人を喰らう可憐な砂漠の妖魔のような、背筋が冷たくなるほどの美しさがあって
王はすんごいショック受けて、だけどバカだからまだ強がって


(なるほど、傾国の呼び名も頷けるというものだ)

 


とかって心の中でブツブツ独りごちながら
そんなつもりは微塵もなかったし、早く終わらせよう、
なにか粗相があれば殺してしまえばいい、ぐらいに思ってたのに
月光を透かす薄紅の絹を別の生き物のようにたなびかせて
体に這う華美な金細工をしゃらしゃら揺らしながら
目の前で踊る彼をどうしても手に入れたくなって、
どうせそういう仕事のつもりでここに来たんだろう、に加えて
俺は誰もが恐れる王だぞ、という尊大さにやや自嘲がにじんだ考えで
踊りの最中自分にふわりと近づいた瞬間に身を乗り出して
その少年らしくくにゃくにゃと曲がる細い手首を力いっぱいに掴んで引き倒して
そのまま組み敷いてしまおうと下卑た欲望たっぷりに自分の手を伸ばすんだけど、
その瞬間、ふわっ、とまるで舞踏の一部のように飛び退いて、
俺は王だぞ、となじる間もなく

 


「誇り高き王へわたくしめからの忠告でございます。
 踊り子というものは沙羅双樹の花の蜜で出来ておりますゆえ、指を触れてはならぬのです。
 この蜜の体、あなたさまの熱い指で溶かされてしまいます
 それに、黄泉の花の蜜というものはたいへんに甘く、甘すぎるがゆえに猛毒…
 ひょっとするとその尊いお命、奪ってしまうかもしれませぬ」

 


ってその夜でいっとう美しくていっとう恐ろしい微笑みで返されて、
それが生まれながらの孤独の裏返しで傲慢な暴君になった王にはあまりにも強烈かつ鮮烈で、
畏怖さえ感じるほどの昂ぶりの余韻が糸を引く真夜中の部屋に
一人ぼっちで取り残されてからも唖然と自分の体を抱きしめながら

 


(初めてだ、自分以外の人間を美しいと思ったのは)

 


ってアンニュイな顔で思ってて、

その日から超躍起になって美少年を自分のものにしようとして
金目のものをおもむろにキメ顔で手渡しながら

 


「宝石はお前に似合うだろう、赤が好きならこの国で一番大きなルビーをやろう、
 青が好きならこの国で一番大きなサファイアをやろう、
 どちらも値段すらつけられないようなものだ」

 


って言ったり、それとも黄金のほうが好きか、真珠のほうが好きか、

ってウザいほどしつこく質問攻めにしたり

 


「お前のために仕立て屋に服を作らせた、本物の蝶の羽根をすり潰して塗りつけてあるんだ、
 モルフォ蝶を知ってるか、青とも翠ともつかない、世にも美しい光る羽根を持つ蝶だ、
 罪のない小さな命の残骸を沢山纏って笑う権利がお前にはあるんだ、
 この国の王がそれを許すぞ、何故ならお前がどんな蝶より美しいからだ」

 


「これはざくろの味がするんだ、料理人に言いつけて種をひとつひとつぜんぶ取り除かせて、
 真っ赤な汁を溶かした砂糖菓子で薔薇の花を象らせた
 口の中で溶かしてみれば、鋭い茨の薔薇よりも甘い、
 痺れるような強い香りが脳天を貫く 気の強いお前もきっと虜になるぞ」

 


ってベラベラドヤ顔でまくし立てたりして、いつも必ず

 


「そのような素晴らしい品物、わたくしなど到底つり合いそうにありません」


って柔らかく断られるだけで、諦め悪く毎日何度も何度も迫ってたら

 


「あなたさまはまるで、王でありながら吟遊詩人のようだ 愛の詩など綴られるのですか?」

 


と肩をすくめられて、恥ずかしくなって口ごもりながら退散して、半日ぐらいしてからようやく

 


「疎まれながら国の頂点に君臨する悪辣の王である俺が、
 幼い子供の民にすら死を願われるこの俺が、あんな口を利かれて嬲り殺し以外のことを、
 ましてあんな風にひどく恥ずかしがりもごもごと動揺して、
 そうだ、この俺が"何も言えずに部屋に戻る"、いったいいつぶりだろうか、
 9つの頃に前王……父…にひどく叱られて折檻された時より後にそんな記憶はない」

 


って気づいたら子供の時ぶりに涙がこぼれ落ちて、それで次の日から高価なものを貢ぐのはやめて
お前、歌は好きか、この国の古い民謡にいいのがあるんだ、お前のために歌うぞ
とか言って歌いだしたはいいけど壊滅的な音痴だったり、
かわいい子猫の人形を作ったと言ってオバケみたいな粘土の塊を差し出したり、
お前の似顔絵を描いたと言って幼児のらくがきみたいな絵を額縁に入れて差し出したりで
そのたびににこにこクスクス楽しそうに笑われるから

 


「俺は美しいものを金で雇った誰かに作らせたり、
 美しいものを金で買って集めたりはしてきたが
 美しいものを自分で作るのはからきしダメらしい」

 


としょぼくれてしまって、不機嫌と不安が入り混じった顔で
自分が誘った二人きりのお茶会のテーブルに突っ伏して悲しげなせわしなさで
カップに突っ込んだティースプーンをクルクルクルクル動かしてたら

 


「誰にでも簡単に美しいものを作る方法を教えて差し上げましょう」

 


って言われて、そんなことがあるわけないと訝しんだら
サッ、と手を握られて、その時初めて美少年の肌に触れて、
あの夜、本人の言葉によって「触れてはならぬ」と思い知らされた相手が
自ら触れてきたことに超驚いて目を見開いて、
あまりにも柔らかい肌にフワァ~オ♡♡ってクラクラして、
酔っ払いがピンヒール履きながら眩暈起こしたみたいな足取りのまま庭に引っ張り出されて、
そんで春の逆光に輪郭を浮き立たせた美少年が口にした言葉は
「踊りましょう」で、おずおずたじろぎながら
「お前のように美しく踊れるだろうか」って問いかけたら、

 


「踊りとは、そのものが美なのです。誰がやっても、ひとつの例外なく美しいのです
 何故なら踊りとは、人間が一番最初に見つけた快楽であり、
 この星から人間の全てが死に絶えるその瞬間、一番最後まで残る快楽だからです
 さあ、踊りましょう わたくしは王を想いながら 王はわたくしを想いながら」

 


って言われて、そして差し伸べられた白い手を取ったのを合図に
二人で気の済むまでしゃかりきのめちゃくちゃに
ビヨンビヨン跳ね回って走ってプロレスごっこに興じる男子小学生の昼休みかよってぐらい
ウェーーーーイwwwwwデュクシwwwデュクシwww

バーリアwwwwバーリアwwwwはいきかなーーーいwwwww
お前ズリぃよーー!!いっつもバリアバリアってゆうじゃーーん!!
バリアなしルールなバリアなしルール!!
メガトンパンチ!!wwwww雑巾ベチャッ!!wwwwwwwwwww

つってはしゃいで踊りまくって、
それで汗だくで服が汚れることも厭わず草の上に座り込んで
こんなに体を動かしたのは久しぶりだ、ってひとしきり笑いあってからふと寂しげな顔になって、

 


「俺は孤独だ、子供のころから、いや、生まれた時からだ
 母の顔は知らないが、父はとにかく厳しかった
 毎日怒鳴られて、毎日父を恨んだよ
 父が死んだのは俺が15歳の頃で、病気だったんだ
 哀れなもんだよ、あんなに偉そうで理不尽で我が儘だった父が
 最後の最後は汚いベッドの上で小さな骨と皮の塊になって
 安いオモチャみたいにかたかた震えながら言うのさ、
 お前には悪いことをした、どうか私を恨まないでくれ、って
 その瞬間、恨む気が失せてね 父に幻滅したんだよ
 憎い憎い恨めしい恨めしいと思ってたくせに、心のどこかで崇めていたんだ
 国王として、偏屈に睨みをきかせて陰口を叩かれながらも、
 それでも立派にこの国を治めていた父のことを
 そんな姿見たくなかったから勝手に幻滅したんだ、
 勝手に反発しながら勝手に崇めてたくせに
 王は死に、新しい王が君臨したのがその日だ
 俺が生涯、孤独しか愛さないと決めたのもその日だ
 ……だけど俺は、お前を愛してしまった」

 


って独白みたいに震えながら吐き出したら美少年は優しく抱きしめてくれて、
「あなたはきっと許されます」の一言で堰を切ったように涙が溢れてわんわん大泣きして、
そこにいるのは悪辣の王でも暴君でもなくまるでただの小さな子供のようで、

 


でも王は翌日、青空のよく晴れた真昼に、
密かに決起して反逆を企てていた国民たちに襲われて殺されちゃって、
無残にめった刺しにされてビチャビチャみじめに血を吐きながら
死の間際に絞り出した言葉は「悪いことをした、どうか俺を恨まないでくれ」で、
息絶えたのを見た瞬間、それから同胞が王を討ったという報せを知った瞬間
国民たちは正義の勝利だ!と平和の記念日を制定しよう!とお祭り騒ぎで
広場に王の死体をぶら下げて思い思いに石を投げつけて
幸せそうに笑いながらパレードみたいにみんなで楽しく踊って、
それもまた美しき舞踏で、

 


美少年は一人静かに死体に歩み寄って、血溜まりに自分が耳にしていた
水晶のイヤリングを一粒落として、何も言わずにその国を去るんだけど、
丁度国境まで歩いてから一度だけ立ち止まって振り返り、
冷酷に目を細めて、薄汚れたマントのフードを深くかぶって
自分のあまりにも美しい顔を濃い影で隠すようにして歩き出して、

 

やがて王を失うと同時に統治も失い無法地帯になって
以前より深い真っ暗闇の未来へ進み始めたその国の民たちが口々に

 

「あの踊り子、とんでもなく美しい子供を覚えてるか
 とにかく踊りが上手くて、前触れ無く突然現れて、悪魔のようにこの国を傾けていった
 恨むべき恐ろしいやつだ、恨むべき恐ろしいやつだ、恨めしい、恨めしい」

 


と噂する頃にはとっくに別の見知らぬ国に現れて、
「この蜜の体、あなたさまの熱い指で溶かされてしまいます」と微笑んでる…

 

 

みたいなの、超エッチじゃない?!?!

 

やべーーーーーこれで3ヶ月はシコれる」

 

 

 

 

以上です。お風呂入ってきます。